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ANA 国内線の運賃が「シンプル・スタンダード・フレックス」の3つに。違いと選び方を整理

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羽田空港の駐機場に並ぶ ANA のボーイング 777
羽田空港の駐機場に並ぶ ANA のボーイング 777(撮影: BriYYZ from Toronto, Canada / CC BY-SA 2.0 / 出典)

2026年5月19日の搭乗分から、ANA の国内線運賃は「シンプル」「スタンダード」「フレックス」という3つの区分に整理されました。それまでの早割系運賃や当日運賃が細かく分かれていた体系と比べると、名前だけ見れば分かりやすくなった一方で、「シンプルは何が削られているのか」「自分はどれを選べばいいのか」で迷う人が増えています。この記事では、3つの運賃の違いを観点ごとに比べ、旅のタイプ別にどれが合うかを整理します。

なお、運賃の金額や手数料の割合、マイルの積算率などの数値は変わる可能性があるため、この記事では書いていません。予約時に ANA の公式サイトで最新の条件を確認してください。

何が変わったのか

これまでの ANA 国内線は、予約する時期や条件によって名前の違う運賃が多数あり、どれがどう違うのかを把握するのが大変でした。新しい体系では、運賃の「柔軟さ」と「含まれるサービス」を軸に3段階に整理し、同じ考え方をエコノミークラスとファーストクラスの両方に適用しています。

大まかに言うと、次のような位置づけです。

運賃 位置づけ 向いている使い方
シンプル 最も手頃で、含まれるサービスが最小限 予定が確定していて、荷物が少なく、座席にこだわらない
スタンダード 中間。事前の座席指定や、手数料つきの予約変更ができる 隣同士で座りたい、荷物が多い、一般的な旅行
フレックス 最も柔軟で、予約変更の自由度が高い 予定が変わりやすい出張、マイルや上級会員資格を重視する人

あわせて、予約画面での座席クラスの表記が「普通席」「プレミアムクラス」から「エコノミークラス」「ファーストクラス」に変わりました。座席やサービスそのものが変わったわけではなく、呼び方の変更です。

観点別に見る3つの違い

3つの運賃の違いは、大きく「座席指定」「予約変更と取消」「手荷物」「マイル」の4つの観点で整理できます。

座席指定のタイミング

シンプルは事前の座席指定ができず、出発の前日、オンラインチェックインが始まってから空いている席を選ぶ形になります。スタンダードとフレックスは予約時から座席を指定できます。

家族や友人と隣同士で座りたい場合、シンプルでは前日まで席が決められず、混んでいる便では離れて座ることになりかねません。人数が多い旅行ほど、この差は大きく感じるはずです。座席選びの基本は飛行機の座席の選び方。窓側・通路側・非常口席のメリットとデメリットを整理にまとめています。

予約変更と取消

シンプルは予約変更ができません。日程が変わった場合は取り消して買い直すことになり、出発日に近づくほど取消手数料の割合が高くなる仕組みです。スタンダードは手数料を払えば変更でき、フレックスは変更の自由度が最も高く設定されています。

「変更するかもしれない」度合いが、運賃を選ぶ一番の分かれ目です。予定が確定している帰省や旅行ならシンプルで問題ありませんが、仕事の都合で日程がずれる可能性があるなら、差額を払ってでも上の運賃にしておく方が結果的に安く済むことがあります。

無料で預けられる手荷物

シンプルは無料で預けられる手荷物の個数が少なく、スタンダードとフレックスはそれより多く設定されています。個数だけでなく、重さや大きさの上限もあるので、スーツケースが複数ある旅行では条件を確認しておきましょう。

機内持ち込みだけで済ませられれば、この差は気になりません。持ち込みの考え方は機内持ち込み荷物のチェックリスト。忘れがちな物と入れてはいけない物を参考にしてください。

マイルの積算

搭乗で貯まるマイルは、運賃が上がるほど積算率が高くなります。シンプルは低め、スタンダードは中間、フレックスは高めという段階です。上級会員資格の判定に使うポイントも同じ考え方で差がつきます。

年に数回乗る程度ならマイルの差は小さいですが、マイルを本格的に貯めている人や上級会員を目指している人には、運賃の差額以上の意味を持つ場合があります。マイルの仕組みはマイルとは? 貯め方の種類と使い道の仕組みを初心者向けにまとめて解説で整理しています。

旅のタイプ別の選び方

観点ごとの違いを踏まえて、よくある旅のタイプ別にどれが合うかを整理します。

旅のタイプ 向いている運賃 理由
一人旅、日程確定、荷物は機内持ち込みのみ シンプル 削られているサービスをほぼ使わない
家族旅行、隣同士で座りたい スタンダード 事前に座席をまとめて指定できる
大きな荷物が複数ある スタンダード以上 無料の預け荷物の個数に余裕がある
出張で日程が変わりやすい フレックス 変更の自由度が高く、買い直しの損失を避けられる
マイルや上級会員資格を重視 フレックス 積算率とポイントが最も高い
上級会員で、座席指定の優先を使いたい スタンダード以上 シンプルでは上級会員向けの座席指定の優先が適用されない

迷ったときは、「変更する可能性」と「一緒に座りたい人がいるか」の2点で考えると決めやすくなります。どちらも当てはまらなければシンプル、どちらかが当てはまればスタンダード、両方強く当てはまるならフレックスが目安です。

予約するときに確認したいこと

新しい体系で予約するときは、次の点を画面上で確認してから決済すると安心です。

ANA の搭乗手続きカウンターと自動チェックイン機
ANA の搭乗手続きカウンターと自動チェックイン機(撮影: J o / CC BY-SA 3.0 / 出典)
  • 選んだ運賃で座席指定がいつからできるか
  • 予約変更ができるか、できる場合の手数料の考え方
  • 取消手数料が発生し始める時期と、出発日に近づいたときの割合
  • 無料で預けられる手荷物の個数、重さ、大きさ
  • マイルと上級会員資格用ポイントの積算率
  • セールなどの特別な運賃を選んだ場合に、通常の運賃と条件が異なる点

特に、セールで販売される運賃は、名前が似ていても積算や変更の条件が通常の3運賃と異なることがあります。安さだけで選ばず、条件の欄まで目を通しておきましょう。

空港では、チェックインや手荷物の預け方も運賃によって変わるわけではありません。当日の流れは国内線の当日の流れを解説。チェックインから保安検査、搭乗までの時間配分の考え方にまとめています。

早朝便や乗り継ぎで空港近くに泊まる場合は、運賃と合わせて宿も早めに押さえておくと、全体の費用を見通しやすくなります。

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まとめ

  • ANA 国内線の運賃は、2026年5月の搭乗分から「シンプル」「スタンダード」「フレックス」の3つに整理された
  • 違いは「座席指定のタイミング」「予約変更と取消」「無料の預け荷物」「マイルの積算」の4点で押さえられる
  • シンプルは事前の座席指定と予約変更ができない。一緒に座りたい人がいるならスタンダード以上
  • 日程が変わりやすい出張や、マイルと上級会員資格を重視する人はフレックス
  • 金額や割合などの数値は変わるので、予約時に公式サイトの条件欄で必ず確認する